SEOというと被リンクや記事量産のイメージが先行しがちですが、その前に整えるべき土台が内部対策です。検索エンジンにページを正しく見つけてもらい、内容を正確に理解してもらう。この基本ができていないサイトは、どれだけ良いコンテンツを書いても評価されません。ここでは中小企業のコーポレートサイトでまず確認すべき項目を、優先度順に整理します。
前提: 内部対策は『見つけてもらう』と『理解してもらう』
内部対策は大きく2つの目的に分かれます。1つはクロールとインデックス、つまり検索エンジンにページを発見・登録してもらうこと。もう1つはコンテンツの理解、つまりそのページが何について書かれているかを正確に伝えることです。順に見ていきます。
1. クロールとインデックスの土台
- robots.txtで重要ページを誤ってブロックしていないか確認する。
- XMLサイトマップを用意し、Search Consoleに登録する。
- noindexが意図せず本番ページに残っていないか(制作中の設定の消し忘れに注意)。
- 正規URL(canonical)を指定し、wwwあり/なし・httpsなどの重複を1つに集約する。
- Search Consoleの『ページのインデックス登録』で、登録されていないページとその理由を確認する。
まずSearch Consoleを入れる
内部対策の出発点はGoogle Search Consoleの導入です。インデックス状況・検索パフォーマンス・表示速度・モバイル対応まで、改善のヒントの大半がここで分かります。
2. タイトルと見出しの設計
titleタグは検索結果の見出しになり、クリック率と評価の両方に影響する最重要要素です。1ページ1テーマを原則に、そのページの内容を端的に表し、重要なキーワードを自然に含めます。全ページが同じタイトルになっている、会社名だけで内容が分からない、といった状態は機会損失です。
- titleは各ページ固有にし、内容とキーワードを自然に反映する(30文字前後が目安)。
- meta descriptionでページ内容を要約する(直接の順位要因ではないがクリック率に影響)。
- 見出しはh1を1つにし、h2・h3で論理的な階層を作る。装飾目的で見出しタグを使わない。
3. 構造化データで内容を明示する
構造化データ(schema.org / JSON-LD)は、ページの内容を検索エンジンが理解しやすい形で明示する仕組みです。会社情報、記事、パンくず、よくある質問などを構造化すると、検索結果でのリッチな表示につながることがあります。コーポレートサイトなら、組織情報(Organization)とパンくず(BreadcrumbList)、記事ページならArticleから始めるのが現実的です。
4. モバイルと表示速度
現在の評価はモバイル版を基準に行われます(モバイルファーストインデックス)。スマートフォンで読みづらい、タップしにくい、表示が遅いといった問題は直接評価に響きます。レスポンシブ対応と、前述のCore Web Vitalsの改善はSEOの土台でもあります。
5. 内部リンクと情報設計
関連するページ同士を内部リンクでつなぐと、検索エンジンがサイト構造を理解しやすくなり、ユーザーも回遊しやすくなります。重要なページにはトップや関連記事から自然にリンクが集まる設計にします。アンカーテキスト(リンクの文言)は『こちら』ではなく、リンク先の内容が分かる言葉にします。
土台を整えてからコンテンツへ
内部対策は派手さこそありませんが、ここが整っていないと、その上に積むコンテンツの効果が大きく目減りします。逆に土台さえ固めれば、良質な記事を増やすほど着実に成果が積み上がります。チェックリストを一通り確認し、できていない項目から順に潰していくのが、遠回りに見えて最短の道です。